ステキな家にステキなキッチン
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自然を感じる家

私の家にしたい!!

希望の骨子

私の家にしたい。建築家が設計の指針として思い出す、Iさんの言葉だ。仙台駅の北側。近年はマンション化が進んでいるが、以前は広い敷地の家が並んでいた住宅街の一角。敷地はもともと夫人の実家だった場所で、落ち葉を集めたり、街路樹をたどって遠出したりと、幼いころの思い出にはいつも自然が共にあった。山歩きやカントリースキーは今も夫妻共通の趣味(実際、趣味以上の腕前らしい)だし、100坪の畑を借りて野菜づくりにも精を出している。「土いじりが好き」と夫人は言う。Iさんの希望の骨子は、「雑木林に囲まれながら、日の光が豊かに入る、おおらかな空間の飾り立てない家」だった。

風を感じる

ご子息も独立し、夫婦二人が気持ち良く暮らせることがすべてである。プランは、庭を中心に考えられた。敷地に対して建物を拍度振ることで庭への視界に広がりが生まれ、どの部屋からも木々が望める。ゆったりとった必要な部屋だけが、フラットな床で続く。1階は、そのほとんどがリビングとオープンキッチンである。玄関ホールを抜けると、6mのカウンターがまっすぐ庭を指し示す。東南の、一番気持ちの良い場所。垂れ壁もなく、2m70cmの天井までいつぱいにガラスの開口が開かれ、視線は庭へと抜けていく。カウンターの延長にあるテーブルに着くと、草花を揺らす風さえも感じられるほど、庭が近い。